
#PROJECT STORY 2
ルネサンス六本木
プレミアムコートVivant
時代の変化に応え、一等地六本木で築いた確かな一棟
港区⻄⿇布の⼀等地に位置する資産運⽤型マンション『ルネサンス六本木プレミアムコートVivant』。
六本⽊ヒルズや東京ミッドタウンへも徒歩圏内の⼈気エリアで、⽤地仕⼊れから販売までを担当したのが都市開発⼆部 部⻑のHさん。
紆余曲折を経て誕⽣した物件にはどんなストーリーがあったのか、話を聞きました。
プロジェクト概要
- 期間:2019年11月29日-2024年6月27日
- 場所:東京都港区

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CHAPTER01 チャンスと信じて動いた、
10億円超の⼟地取得⼟地情報を得たのは2019年10⽉ごろ。六本⽊通り、⻄⿇布1丁⽬の信号から⼀つ奥に⼊った⽴地を⾒たとき、頭に浮かんだのは「著名⼈や富裕層が、お忍びで通える飲⾷店」のイメージでした。当時は会員制の“隠れ家”レストランやバーが⼈気で、フレンチや寿司店、バーなどが⼊ったビルをつくろうと⽤地仕⼊れを進めていきました。
六本⽊周辺は多くのデベロッパーが情報を奪い合う激戦区ですが、⻑年築いてきた不動産会社・設計会社との信頼関係により、情報をいち早く⼊⼿できたことが契機となりました。また、その情報を社内に持ち帰るとすぐに、検討会議が設定され、近藤部⻑(現在の近藤社⻑)をはじめ経営陣の意思決定がスピーディに進んだことも⼤いに影響しました。
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CHAPTER02 コロナ禍で計画が⽩紙に。
⾚字覚悟でマンション開発に
乗り出した2019年11⽉に売買契約を締結し、シェフやバーの経営者の⽅と具体的な打ち合わせを始めた⽮先、予想もしない事態が発⽣しました。新型コロナウイルスの流⾏です。飲⾷店は休業を余儀なくされ、計画はすべて⽩紙に。開発が進められないならと、⼟地の売却も検討しましたが、コロナの収束が⾒通せなかった当時、更地のまま売り出しては数億円の⾚字が出ることは明らかでした。
この⼟地をどうするのか。経営陣が集まり何度も議論を重ねる中で出た答えが、「⾼級仕様のマンションを建てよう」というものでした。六本⽊駅徒歩5分の⽴地ながら閑静な場所だったため、落ち着いた雰囲気の低層マンションをつくることで、著名な⽅々も安⼼して暮らせるような住環境を提供できると考えたのです。⼟地を売却すれば出てしまう数億円のマイナス分を、マンションをつくることで少しでも減らしたい。そんな期待感で開発がスタートしました。
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CHAPTER03 六本⽊だからこそできた
「⾼級感溢れる仕様」設計段階では、六本木の一等地というエリア特性にふさわしい高級感ある仕様・設備に徹底的にこだわりました。防⾳性や断熱性を⾼めるサッシやLow-E複層ガラス、⽔回りカウンターに天然⽯を採⽤、キッチンに浄⽔器ビルトインタッチレス⽔栓、間接照明のデザイン、全⼾分宅配ロッカーの確保など一つひとつについて、建築部や設計会社、社内外の関係者等との調整を丁寧に進めていきました。
また、近隣対応で気を遣う場⾯も多く、部員総出で対応したことも思い出深いです。例えば、⼯事中に周辺施設でテレビ番組のロケや収録が⾏われることもあり、どのようにしたら迷惑をかけずに⼯事も並⾏して進められるのか。関係者への事前説明や、⼯事の時間帯の調整などにも奔⾛しました。この経験を通じて、私⾃⾝はもちろん、部下たちの対応⼒も⼤きく向上しました。
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CHAPTER04 落ち着いた⾼級低層マンションは
時代のニーズに合致約1年間の⼯事期間を経て、2024年1⽉に竣⼯した建物を⾒たとき、「これは売れる!」と確信しました。実際に、落ち着いた住居を求める時代のニーズとマッチしたこともあり、竣⼯3カ⽉後には投資家への売却が決まりました。⾚字を減らすどころか、収益でも⼤きくプラスを出すことができました。
振り返れば、開発計画は3年もの間、頓挫していました。そんな中でも、地場の不動産会社をはじめ15年来の⼈脈を⽣かし、多くの⼈から情報を得ようと⾛り回っていました。この案件の成功は、新⽇本建物が都内⼀等地のプレミアムシリーズ展開を進めていくきっかけにもなり、事業全体に⼤きなインパクトを与えるものでした。そして、先が⾒えない状況でも「今できる⾏動」を続けていく、その⼤切さを改めて学んだプロジェクトになりました。
